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【関連記事】「違和感無し」イ・ジュンギ/シン・セギョン出演「アラムンの剣」前作の酷評を克服できるか
/写真提供=CJ ENM
「アラムンの剣」がついにそのベールを脱ぐ。
前作「アスダル年代記」が終了してから4年が経った。
「アスダル年代記」の酷評を克服できるかが注目されている。
5日午後にNAVER TV、TVINGを通してtvN新土日ドラマ「アラムンの剣」(脚本:キム・ヨンヒョン/パク・サンヨン、演出:キム・グァンシク、企画:スタジオドラゴン、制作:スタジオドラゴン/KPJ)オンライン制作発表会が開かれた。
制作発表会では執筆を手掛けたキム・ヨンヒョン/パク・サンヨン作家をはじめ、キム・グァンシク監督、俳優のチャン・ドンゴン、イ・ジュンギ、シン・セギョン、キム・オクビンが出席した。
「アラムンの剣」は韓国古代人類史ファンタジーを描いた作品として知られる「アスダル年代記(2019)」の続編だ。
シーズン1とも言える「アスダル年代記」は2019年6月~9月に放送された。
4年ぶりに「アラムンの剣」というタイトルでお茶の間に戻ってきたシーズン2は、タゴン(チャン・ドンゴン)がアスダル王の座に就いてから約8年後の世界を舞台とした物語となる。
地位も状況もすべてが変わってしまったタゴン、ウンソム(イ・ジュンギ)、タンヤ(シン・セギョン)、テアルハ(キム・オクビン)の利害関係が絡んだ熾烈な激しい戦いとなることが予想される。
これに先立ち制作陣は、タゴンが王座に就いたアスダルとウンソムが引き連れるアゴ族の大戦争を予告するティーザー映像を公開し、注目を集めた。
圧倒的なスケールを感じさせる壮大さと華麗なアクションで会場にいる人々の視線を奪った。
戦争映画「安市城」の演出を担当したキム・グァンシク監督は「アラムンの剣」について、「我が国で描かれているどんな時代劇よりもアクションの分量が多いドラマ」とし、「他のアクション作品では感じることができなかった、戦争ドラマとしての楽しさを十分に感じ取れる作品だ」と話し、作品に対する期待を見せた。
またキム監督は、アスダル年代記2ではなくアラムンの剣とタイトルをつけたことについて、「アスダル年代記はタゴンの延命地だったアスダルを建て直していく過程だった」とし、「今回はアゴとアスダルの統一戦争をテーマとして扱うため、アスダル年代記としてまとめるには規模が大きすぎる。今回の物語の核心であるアラムンの剣をタイトルとして決定した」と説明した。
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「アラムンの剣」ではアスダル年代記に出演した俳優陣が大幅に入れ替わった。
特にソン・ジュンギとキム・ジウォンが演じたイナイシンギのウンソムと大神官タンヤをそれぞれイ・ジュンギとシン・セギョンが引き継ぎ関心を集めた。
キム・ヨンヒョン作家は主演俳優のキャスティングについて、「シーズン1を共にしたチャン・ドンゴンさんとキム・オクビンさんには何度もお願いして説得した」とし、「イ・ジュンギさんとシン・セギョンさんはキャラクターが変化した部分について何度もお話しした。(キャラクターが)8年間の中でどんな姿になっているのがいいのかについてお話しして、俳優たちもそれを期待して主演を決めてくださったようだ」と語った。
続けてキム作家は、「ウンソムは8年間どれほど苦労してきただろうか。この間に穏やかにもなったし、毒づいた部分もあるだろう。たくさんの姿が彼の中にはあり、身体的な能力という面でも「イグト」で覚醒している。だから、優しい指導者というよりは強い指導者という部分にフォーカスを当てて脚本を書いた」とし、「大神官となったタンヤも、今や大きな都市の宗教指導者なので多くの人をどのように従えるか、が重要だということに気が付いた。慈悲深い指導者というより現実的で政治的な指導者となった」とシーズン2で変化のあったキャラクターについて説明した。
イ・ジュンギは「アラムンの剣」への出演を決めた理由について、「担当作家さんの作品をいつも面白く見ていて、ファンだった」とし、「時代劇がとても好きで、なぜ僕を呼んでくれないのだろうかと待っていたところだった。今回とてもスケールの大きい世界観の作品を提案してくださり、緊張と不安でいっぱいだった」と明かした。
またイ・ジュンギは「とても光栄だし、純粋に嬉しかった」としながらも、「ついに作家さんに選ばれたんだ、という嬉しさもあったが、台本を読むうちにだんだんと不安が大きくなった。とても面白いシーンになるたびに、僕にこれができるのだろうかと怖さを感じるほどだった。最初の撮影をしてから10話を撮り終えるまでは、ほとんど寝られなかった」と役に対する重圧感についても語った。
今回の作品で双子のウンソムとサヤを1人2役で演じたイ・ジュンギはキャラクターに集中するために撮影している間はずっと現場に泊まっていたと明かした。
イ・ジュンギは「僕の人生を少し置いておいてひたすら現場にいることで、少しでもこの人物を理解し演じれるのではないかと考えた」とし、「そうやって考えるほどに重圧感と緊張感があった。共にする俳優たち、監督、スタッフたちがより集中できる環境と状況を作りたかった」と話した。
シン・セギョンは「私もイ・ジュンギさんと同じだ。重圧もあり、自分には難しいのではないかと考えていた」としながらも、「8年後の世界、アラムンの剣でより新しく羽ばたく物語がとても面白かった。その物語の中でタンヤがやり遂げていくことへの期待が大きく、かっこいいだろうなと何度も想像した。時代劇に何回か出演したが、個人的にまた違う一面をファンのみなさんにお見せすることができると考え、魅力的なドラマだと思った」と話した。
チャン・ドンゴンとキム・オクビンは前作に続きタゴンとテアルハを演じ、息の合った演技を見せた。二人は新たに合流したイ・ジュンギとシン・セギョンとの固い信頼関係を見せた。
チャン・ドンゴンは「最初はメインキャラクターが変わるというのはどうだろう、という思いがあったが、テスト撮影の際の演技を見てそんな心配は吹き飛んだ」とし、「台本の読み合わせの際にシン・セギョンさんは出席できなかったが、イ・ジュンギさんが読んでいるのを見ていて違和感が全くなかった。8年が過ぎた後のウンソムとサヤ、タンヤの姿に合っていると感じ、むしろ不思議なくらい驚いた」と話した。
キム・オクビンも「このキャラクターをイ・ジュンギさんとシン・セギョンさんが演じると聞いて、合っているなと思った」とし、「8年の歳月を表情ひとつで説明していた。本当に違和感がなかった。なぜイナイシンギがイ・ジュンギで、タンヤがシン・セギョンさんなのか、アラムンの剣を見たらその答えが分かるはずです」と答えた。
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「アスダル年代記」は放送当時、大きな期待に反して複雑な歴史と難解なキャラクターの設定で視聴者の獲得が難しいという批評を受けている。
前作の残念だった部分を補うために特に力を入れたというキム・ヨンヒョン作家は「シーズン1の時はたくさんの批判があった。新しく始めるにあたり‘簡単に簡潔に’をモットーに脚本を執筆した」とし、「ドラマの構造を分かりやすくした。初めて見る人にも理解しやすいように文章を書いた」と伝えた。
「アラムンの剣」の歴史を戦争から始めたのも、構造を単純化するためだと語った。キム作家は「単純な構造の代表的なものが戦争だ」とし、「初めて見る人も理解できる内容だと思う」と話した。
パク・サンヨン作家は「シーズン1での問題点はウンソムとタンヤの設定が物足りなかった」とし、「実はシーズン1の内容は、ウンソムとタゴン、またはテアルハとタンヤが争う物語ではない。それぞれが異なる敵と争いながら、シーズン2でついに出会うという構造だ。それで構造を簡潔にするように努めた。ウンソムがイナイシンギとなりアスダルを攻撃し、タゴンのアスダルはアス大陸を統一しようとする。二人の意思がぶつかる中で、タンヤの壮大な目標は成功するのか、テアルハは生存と権力の争いで勝者となれるのかということに集中した。視聴者が分かりやすく、理解しやすい物語となったと思う」と説明した。
「アラムンの剣」は9日午後9時20分に初放送を迎える。
ユン・ソンヨル記者
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